自宅のパソコンの画面をディスプレイに拡張や複製しているという人も多いと思います。パソコンやディスプレイを専用デスクに設置したままにできる環境であれば、有線で接続でディスプレイを接続する場合が多いです。
しかし、離れた場所にあるテレビなどをディスプレイとして利用するには、有線接続では長いケーブルが必要となり少し不便なのでワイヤレスで画面を転送をするのが一番ですよね。
本記事では、ワイヤレスディスプレイアダプターの「マイクロソフトのWireless Display Adapter P3Q-00009」使い方とワイヤレス転送方法について紹介します。
ワイヤレスディスプレイアダプターとは
ワイヤレスディスプレイアダプターとは、パソコンやスマホの画面をワイヤレスでディスプレイモニター・テレビ・プロジェクターなどに映像・音声を転送することができる製品になります。
少し前までは、有線で接続する方法しかありませんでしたが最近ではワイヤレスで接続が可能となりました。
最近のテレビであれば、ミラーリング対応している場合が多いです。もしミラーリング対応していない場合はワイヤレスディスプレイアダプターを購入することでミラーリングをすることが可能です。
引用:SONY公式HP
一般的にワイヤレスディスプレイアダプターとして利用できる製品として有名なのは「Chromecast(クロームキャスト)」「Fire TV Stick」です。画面をワイヤレスで転送が行えるという点では同じですが少し規格が異なるので違いについて解説します。
Chromecastの特徴
「Chromecast(クロームキャスト)」は、文字通りChromecast規格になります。ワイヤレス転送するデバイスにより転送する方法が異なります。スマホからはキャストマークのアイコン、パソコンからはchromeブラウザから画面をワイヤレス転送することができます。また、インターネット接続回線と無線LANルータ(Wi-Fi)が必須となるため、自宅に無い人は使用できませんので注意しましょう。
スマホ、パソコンからのミラーリングを行えば、画面転送したい側のディスプレイが自動でミラーリング画面に切り替わります。あくまでスマホやパソコンの画面を映し出す(複製)だけしかできません。パソコンの画面を拡張することはできません。
Fire TV Stickの特徴
「Fire TV Stick」は、Miracast(ミラキャスト)規格になります。ワイヤレス転送するデバイスにより転送する方法が異なりますが、Chromecastよりは簡単です。スマホからはキャストマークのアイコン、パソコンからはワイヤレスディスプレイの接続をすることでワイヤレス転送することができます。また、インターネット接続回線と無線LANルータ(Wi-Fi)が不要です。
スマホ、パソコンからのミラーリングを行うには、画面転送したい側のディスプレイに取り付けているFire TV Stickでミラーリングするための準備画面を手動で表示させておく必要があります。スマホやパソコンの画面を映し出す(複製)以外にも、パソコンからなら拡張画面として利用することができます。
Fire TV Stickをワイヤレスディスプレイアダプターとして使用することは結論としては可能です。しかし、都度Fire TV Stickを起動しミラーリングの準備画面にする必要があります。
毎回起動して準備画面にするのは少し手間ですよね。。
そこで便利なのが、ワイヤレスディスプレイをするための専用製品「マイクロソフトのWireless Display Adapter P3Q-00009」です。
マイクロソフトのワイヤレスディスプレイアダプターであれば、テレビなどワイヤレスディスプレイに挿しておくだけで好きな時にすぐに画面をワイヤレス転送することができます。もちろん、インターネット接続回線と無線LANルータ(Wi-Fi)も不要です。
純粋にケーブル接続を無線接続にしたいという人におすすめです。
ワイヤレスディスプレイアダプターの使い方
ワイヤレスディスプレイアダプターの一番の特徴は、無線接続でケーブルがかさばらない且つWi-Fiに接続していなくてもワイヤレス転送可能ということです。
「Chromecast(クロームキャスト)」「Fire TV Stick」では、YouTubeをはじめとする動画視聴アプリなどが入っており、色々な用途で利用することができます。しかし、ワイヤレスディスプレイを目的としている人にとっては、設定やミラーリングする際に都度準備画面を表示させなければいけないなどとても手間です。
ご自身の利用用途に合ったものを選ぶようにしてください。
使い方は簡単で、アダプター本体をディスプレイモニターやテレビのHDMIとUSB端子に接続するだけです。たったこれだけでミラーリングに対応していないディスプレイモニターやテレビをミラーリング対応させることができます。
インターネット接続回線と無線LANルータ(Wi-Fi)が不要なので、設定は一切ありません。接続するだけで完了です。
ワイヤレスディスプレイアダプターのワイヤレス転送方法
繰り返しにはなりますが、インターネット接続回線と無線LANルータ(Wi-Fi)が不要なので設定は一切ありません。
①ワイヤレスディスプレイアダプターを接続したモニターの画面を表示
②パソコンの右下の「吹き出しアイコン」をクリック
③「接続」をクリック
④「対象のディスプレイ」をクリック
⑤接続済みと表示され画面がミラーリング完了
画面が表示されたが、複製されてしまい拡張に変更したいという人は、「表示」をクリックすることで、変更画面が表示されますので「拡張」を選択することで変更できます。
パソコン画面をワイヤレス転送するとこのような感じです。
ワイヤレスディスプレイアダプターが優れている点
ワイヤレスで一番気になる遅延もかなり抑えられており、メインディスプレイとして使用することも可能です。
セキュリティ意識の高い会社では、社外から社内ネットワークへ接続する際には、最低でもVPN接続を行い接続を行います。VPN接続を行うとChromecastなどWi-Fiを必要とする機器へ画面をキャストすることができません。
どういうことかというと
リモートワークを行うために、自宅のWi-Fiへ接続し社内ネットワークへアクセスするとします。パソコンを自宅のWi-Fiへ接続した時点では、同一ネットワーク内なので問題ありません。
しかし、セキュリティを高める為に、VPN接続をした時点で周囲の機器からは見えなくなるプライベートなネットワークになります。つまり、自宅のWi-Fiに接続されている”Chromecast”などとは別のネットワークとなるため接続が行えません。
つまり、ワイヤレスディスプレイアダプターであればWi-Fiを必要としないので、自宅のテレビをディスプレイモニターとして、リモートワークで使用することも可能ということです。
まとめ
今回の記事をまとめます。
・Wi-Fiが不要なので、場所を選らばずどこでも使用できる。
・設定は一切なく、モニターに挿すだけですぐに使用できる。
・ワイヤレス転送する際の手間がなく、すぐに映し出せる。
・ワイヤレス特有の遅延が一番抑えられているので使いやすい。
・テレビなどに接続しておけば、使いたい時すぐに使える。
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